ITとAIの違い

私がIT業界に足を踏み入れたのは今からだいぶ前のことですが、そこから今ではクラウドと呼ばれるウェブシステムの開発や導入に関わってきました。そして今はAIを使ったサービスを扱うようになっています。AIはもちろん情報通信業(IT産業)の中にあるとは思いますが、私が関わってきたITとAIでは大きな違いがあります。

ITとAIの違いは何だと思いますか。

IT(情報技術)とAI(人工知能)は関連するが、異なる概念です。以下にそれぞれの違いを説明します。

  1. 定義:
    • IT(情報技術)は、情報の処理、保管、伝送などの技術を指します。これはコンピューターシステム、ネットワーク、データベース、ソフトウェア、ハードウェアなど、情報を取り扱うための技術全般を含みます。
    • AI(人工知能)は、コンピューターシステムが人間の知識と能力を模倣し、タスクを実行できる能力を指します。AIは機械学習、深層学習、自然言語処理などの技術を使用して、問題を解決し、意思決定を行うためのプログラムを開発します。
  2. 目的:
    • ITの主な目的は、情報を効率的に管理し、処理することです。これはデータベースの管理、ネットワークのセキュリティ、ソフトウェア開発、ハードウェアの維持などに関連します。
    • AIは、特定のタスクや問題を自動的に解決することを目的としています。例えば、画像認識、音声認識、自動運転車、機械翻訳などの分野で利用されます。
  3. 技術:
    • ITは、データベース管理システム、ネットワーキングプロトコル、プログラミング言語、オペレーティングシステムなどの技術を使用します。
    • AIは、機械学習アルゴリズム、ニューラルネットワーク、ディープラーニング、自然言語処理などの技術を使用します。
  4. 応用:
    • ITは、企業のデータベース管理、情報セキュリティ、ソフトウェア開発、ネットワーク管理など、広範な分野で利用されます。
    • AIは、医療診断、自動運転、顔認識、カスタマーサポートチャットボット、音声アシスタントなど、特定のタスクやアプリケーションで利用され、人間の認知能力を模倣することが主な目的です。

要するに、ITは情報技術全般を指し、AIはその中で特に人間の知識と判断能力を模倣する技術を指します。 ITは広範なアプリケーションに関連し、AIは特定の認知タスクに特化しています。

ChatGPT。

色々と書いてありますが、一言で言えば、ITは設計と計算、AIは学習と推論ということでしょうか。その推論の精度がここに来て急に高まりました。

当社でもシステム開発をしていますが、設計書を見ればデータがどのように処理されて、どういった結果が出るのか全て分かるようになっています。設計者が全てを把握できるので、意図した結果と異なる挙動や値が出れば、それはバグとして修正します。

一方でAIは学習と推論という要素を持っています。データベースを人が設計するのではなくAI自身が学習する、そしてアウトプットはAI自身が導く、ということで根本的に違う世界に触れているような感覚があります。

ITシステムは人が設計したパターン(業務)のみ対応可能なので、どのようなシステムを作るかということを決める要件定義が必要になります。

AIがさらに発達して当初の要件にないことでも対応できるようになる、ということが広まっていくと、さまざまな分野で変化が起こっていきます。個人的に興味があるのはゲームです。ゲームはたとえ有名な裏技であったとしても、製作者が作った範囲のことしか起こらない。まれに製作者が見つけらなかったバグによって予想外の挙動が発生することもありますが、それはプログラムの中を仔細に見れば原因は分かるので、やはりプログラムが許容する範囲のことしか起こらない、ということには変わりません。

一方AIは自ら文章を考えることができます。ゲーム内のセリフもあらかじめ用意されていない文章を出すことができます。同じタイトルをプレイしているのに、世界中で自分の画面にしか表示されないテキストが出てくるかもしれません。もう少し進んで、自分だけが体験するイベントをAIが作り出すかもしれません。これはネットワーク型のゲームだと逆に難しいかもしれませんが、かつてのファミコンのようにネットにつながっていないゲームに今度はAIによる新しいイノベーションが起こるとも考えられます。10年くらいすると今度はAIが作るクローズドなゲームを遊ぶ、というのが流行るかもしれません。

AIの推論は常に正しい結果を導くわけではないと思うので、ある人には神ゲー、ある人はクソゲーが出てくることも考えられます。その時製作者の製造物責任はどこまで及ぶのか。それはともかくとして、AIをどうやって活用していくのか、というのが今後のテーマになっていくことは間違いありません。当社でもAIを有効活用できるサービスを開発していきたいと思います。

関連記事

  1. 美肌への道。週末の対話。

  2. 腸活、寒天、きのこ

  3. 法人でヘルスケアを進める鍵

  4. 縄文人とドングリとコオロギ

  5. プレスリリース

  6. ウーロン茶と黒ウーロン茶、ダイエットに適しているのは?