過去から未来へ

Googleの検索エンジンとChat-GPTの違いは何か。一つは対象にしている時間軸が過去に向かっているか、未来に向かっているかという点だと思います。

Googleの検索エンジンは、インターネット上にすでに存在している情報を対象にしています。検索をする段階で存在していないデータは検索結果に反映されません。一方でChat-GPTは、学習した過去のデータを元に利用者の質問に回答する形で文章を作ります。現在インターネット上に存在していない情報も作り出すことができます。

過去から未来へ。

AIが人々の関心を惹くのは、現在は存在しない情報が作り出されることにあると思います。

私がIT業界に入ってから随分と経ちますが、そこで行った仕事を抽象化して言えば、いかに既存のデータを使いやすく整理するか、ということでした。既存のデータ、というのがポイントで、検索エンジンと同様に人間あるいは別のシステムが作ったデータ(そのデータも既存のデータから作られています)を処理して加工して、画面に表示して、次の指示が入ったらまたデータの処理を行ってという動作を繰り返していきます。もちろん、それはそれで重要なことで、今後もこうした業務管理システムの姿は変らないと思います。

一方でAIは既存のデータを加工するのではなく、既存のデータを「学習」して、独自の回答を「作り出す」。

その作り出された回答(未来の予測)の精度が近年ぐんぐんと高まっており、実用に耐えうる水準になってきたというのが現在だと思います。

「未来の健康診断」は、3年以内の糖尿病発症リスク予測精度96%を達成したAIを使っています。未来の予測が正確にできれば、それに対処する方法は明確になります。ぜひこのサービスを活用して、健康増進にお役立てください。

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株式会社みこまサービス 代表取締役社長 小松陽平

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