ラサとヤクと乳糖不耐症

ハインリヒ・ハラーが書いた『セブン・イヤーズ・イン・チベット』には、戦争捕虜となり収容所から脱出し、やがてチベットのラサにたどり着いて生活を送った様子が描かれています。ラサでは生活のあらゆるところに信仰(チベット仏教)が息づいており、ハラーはと幼少期のダライ・ラマ14世と交流を持つことになります。

この作品を読むと、チベットの人々の生活面を支えるのがヤクであることが分かります。ヤクは”綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物”、端的に言うと牛とヤギの中間という感じでしょうか(かなり適当な言い方方です)。チベット人の生活はヤクとともにあります。

ヤクのミルクと牛のミルクとの違いを教えてください。

ヤクのミルクと牛のミルクとの主な違いを以下にまとめます。

  1. 起源と生産地: ヤクのミルクは、ヤクという動物から得られます。ヤクは主に中央アジアやチベット高原などの寒冷地で飼育されています。一方、牛のミルクは、世界中で一般的に生産されています。
  2. 栄養価: ヤクのミルクは、牛のミルクに比べて栄養価が高いとされています。ヤクのミルクは、タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラル(特にカルシウムと鉄)の含有量が多いです。
  3. 脂肪含有量: 一般的に、ヤクのミルクは牛のミルクよりも脂肪含有量が高いです。これにより、ヤクのミルクはクリーミーで豊かな風味を持ちます。
  4. 乳糖含有量: 牛のミルクには乳糖という糖分が含まれていますが、ヤクのミルクは乳糖の含有量が低い傾向にあります。そのため、乳糖に対する耐性が低い人や乳糖不耐症の人にとって、ヤクのミルクは適しているかもしれません。
  5. 風味と使用法: ヤクのミルクは、牛のミルクに比べて風味が豊かで、少し甘みがあります。これは、ヤクの飼料や生育環境によるものです。ヤクのミルクは、チーズやバターなどの乳製品の他に、飲料やアイスクリームの材料としても使用されます。

    以上が、ヤクのミルクと牛のミルクの一般的な違いのいくつかです。ただし、地域によって異なる生産方法や飼育環境が存在するため、詳細な違いは個別の生産地や製品によって異なる場合があります。ChatGPT。

乳糖不耐症の人でも飲みやすいのではないかというのは初めて知りました。私も経験から牛乳をあまり多くの飲むのは避けるようにしています。アジア人は乳糖不耐症の割合が多いと聞いていますが、チベット人が全員乳糖耐症があるとは思えないので、ヤクのミルクは飲みやすいのかもしれません。

乳糖不耐症の人でも飲みやすいということですね。

はい、一般的にヤクのミルクは乳糖不耐症の人にとって飲みやすいとされています。乳糖不耐症は、乳糖という糖分を消化するための酵素である乳糖分解酵素(ラクターゼ)の不足または欠如によって引き起こされる消化障害です。

牛のミルクには乳糖が含まれており、乳糖不耐症の人は乳糖をうまく消化できず、消化不良や腹痛、下痢などの症状が現れることがあります。しかし、ヤクのミルクには牛のミルクに比べて乳糖の含有量が低い傾向があります。そのため、乳糖不耐症の人にとって、ヤクのミルクは消化しやすい選択肢の一つとなる可能性があります。

ただし、個人の乳糖不耐症の程度や感受性は異なるため、ヤクのミルクを摂取する前に医師や栄養士に相談することをおすすめします。また、市販のヤクのミルク製品には乳糖が添加されている場合もあるため、製品の表示や成分表を確認することも重要です。

実は人類が牛乳をごくごく飲み始めたのは進化の過程からするとそんなに古い話ではないようです。例えばこちらのサイトによると、人が家畜を飼育し始めてから乳糖耐性を獲得するまでに4,000年ほど書か合ったと記載されいます。

人類が乳糖耐性を獲得したのはいつ頃でしょうか。

人類が乳糖耐性を獲得した時期は、地理的な要素や人口集団の異なりによって異なる場合があります。ただし、一般的には紀元前5000年から紀元前3000年ごろに、牛乳や他の乳製品を消化するための乳糖分解酵素であるラクターゼを生産し続ける能力が進化したと考えられています。

乳糖耐性は、牛乳や乳製品を摂取するために必要な能力です。牛乳は水分、栄養素、脂肪、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどを含み、特に乳糖という糖分を大量に含んでいます。乳糖は成人の消化器系で消化されるためには、ラクターゼという酵素が必要です。

初期の人類は乳糖分解酵素であるラクターゼを幼少期に生産し、乳児期の母乳消化に必要な能力を持っていました。しかし、成人期になるとラクターゼの生産が低下し、牛乳や他の乳製品の消化が困難になると考えられています。

しかし、紀元前5000年から紀元前3000年ごろに、乳糖耐性を維持するための遺伝的変異が発生し、一部の人々が成人期でもラクターゼを生産し続けることができるようになりました。これにより、彼らは乳糖を摂取することができ、乳製品を利用する利点を得ることができました。

乳糖耐性の発生は、主に牛乳や乳製品が食生活の一部となった牧畜文化の拡大と関連しています。地域によって異なるが、ヨーロッパや中東、北アフリカの一部、東アフリカ、一部のアジア地域などで乳糖耐性が高まった集団が存在します。一方、乳糖耐性が低いままの人口集団も存在し、これは主に東アジアや先住民族などに見られます。

乳糖耐性は、遺伝的な進化の結果であるため、地域や人口集団によって異なる時期に獲得された

上記の回答分が途中で終わっているので、続きを書いてください。

申し訳ありません。続きを説明します。

乳糖耐性は、遺伝的な進化の結果であるため、地域や人口集団によって異なる時期に獲得されました。

例えば、ヨーロッパの一部の人々は、紀元前5000年から紀元前3000年ごろに乳糖耐性を獲得し始めました。これは、牧畜の文化が根付いた時期と重なっています。牛乳や乳製品が食生活の重要な一部となったため、乳糖耐性の有益性が選択圧となり、ラクターゼの生産を維持する遺伝子変異が広まったと考えられています。

一方、東アジアの一部や先住民族の一部では、乳糖耐性が低いままとなっています。これは、牧畜が主要な食生活ではなかったため、乳糖摂取の必要性が低かったためとされています。

乳糖耐性の進化は複数の遺伝子変異によって引き起こされました。最もよく知られている変異は、ヨーロッパ人の間で広まったLCT遺伝子の一種であり、成人期でもラクターゼを生産し続けることができます。

乳糖耐性の進化により、人々は牛乳や他の乳製品を成人期にも摂取できるようになりました。これは、追加の栄養源として乳製品を利用することや、牧畜文化の拡大による食生活の多様化と密接に関連しています。

ただし、乳糖耐性は地域や個人によって異なるため、乳製品への耐性や摂取量には個体差があります。また、乳糖不耐症の人々も依然として存在し、乳製品の摂取には注意が必要です。個々の遺伝的な特徴や食生活に応じて、適切な栄養摂取の判断を行うことが重要です。

先ほどのサイトとは見解が異なっているとは言え、ホモサピエンス20万年の歴史からすると乳糖耐性の獲得自体は割と最近の出来事だと言えます。

最後に乳糖不耐症の人でも乳製品から栄養を摂る方法があり、それがヨーグルトやチーズにすることです。チーズになるとほとんど乳糖を含まないようなので、発酵という処理がいかに人間にとって優れた技術か分かります。

株式会社みこまサービス 代表取締役 小松陽平
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